第 3293 号2012.03.04
「 無題 」
潮 賢子(世田谷区)
65才の定年後にこんな楽しい日常が待っているとは、夢にも思いませんでした。
定年になる一年位前から、定年後は区のプールに通い水中ウォーキングをして体力をつけようと考え、水着も購入しておき、定年後早速徒歩で50分のプールへ通い、3~4回プールに通った時、いつものように水中ウォーキングをしていると、個人指導を受けていた男性がいたので声を掛け、私もその先生に指導してもらう事になりました。実は、若い時と50才位の時、水泳教室に入りましたが、グループ指導ですから泳げるようにならない内、教室が指導終了してしまい、泳げるようになりたい気持ちはずっとあったのです。
考えてみると、子供の頃から運動神経ゼロで運動会は楽しくありませんでした。その私がワンレッスン50分で11回目の練習日にクロール25米泳げたのです。信じられない気分でした。勿論、その後も先生の指導を受け、今では50米まで泳げ、今はとり合えずクロール終了で平泳ぎの練習に入っています。
昔から私は運動神経ゼロ、手先は不器用、頭もよくない、まああまり存在感が無い人間でした。しかし、今、人から見たらたかが水泳でと思うかもしれませんが65才で泳ぎを覚え、今は水の中にいる時が本当に楽しくて、一日でも多くプールに通おうと考えている日々です。近所の友人が区のシニアの水泳大会に出たら?って思ってもみなかった事を云われ、先生からスピードがつく泳ぎをならい、大会出場を目標にしようと力が出てきました。
本当に生きている限り前進しよう。そして何かを始めるのに遅すぎる事はないと忘れず日々を送っていこう。
65才は若くはないが老人ではない。そう思っています。